Cloudflare ハンズオン教科書|2026-08 版
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Cloudflare ハンズオン教科書

Workers を起点に、ストレージ・データベース・AI・セキュリティ・運用まで。公式ドキュメント(developers.cloudflare.com)に準拠し、すべての章で実際に手を動かしながら Cloudflare 開発者プラットフォームを一周する教科書です。

全 17 章 ハンズオン 52 本 図解 65 枚 理解度チェック 81 問 2026-08 版

第 1 章から始める

この教科書について

読者として、JavaScript / HTTP / コマンドラインの基礎があるエンジニアを想定しています。Cloudflare の経験は不要です。各章は「概念解説 → 図解 → ハンズオン → つまずきポイント → 理解度チェック」で構成され、章ごとに独立して読めますが、第 I 部(第 1〜4 章)だけは順番に進めることを推奨します。

I 基礎編 第 1〜4 章 Worker を書いてローカルで動かし、世界へデプロイできる状態になる II ストレージとデータ編 第 5〜10 章 KV・R2・D1・DO・Queues・Workflows で「状態を持つアプリ」を組める III AI 編 第 11〜13 章 LLM 推論・ベクトル検索・RAG・エージェントをアプリに載せられる IV 守りと運用編 第 14〜16 章 bot と攻撃から守り、独自ドメインで公開し、observability を効かせる V 総合演習 第 17 章 ここまでの部品を 1 つのミニ SaaS に束ねて完成させる
図 0-1 各部を終えた時点で「何が作れるようになるか」。第 I 部だけは順番に進める前提で、以降は必要な部から読んでも成立します。
必要なもの: Cloudflare アカウント(Free プランで可)、Node.js LTS、ターミナル。一部の章(Queues など)は Workers Paid プラン(月額 $5〜)が必要で、該当箇所に明記しています。
情報の鮮度: 本書は 2026-08 時点の公式ドキュメントに準拠しています。制限値・料金・ベータ機能の状況は変わるため、実装前に各章末の参考リンクから最新のドキュメントを確認してください。

目次

第 I 部 基礎編

第 1 章 Cloudflare の全体像と開発環境セットアップ Cloudflare のネットワークと開発者プラットフォームを俯瞰し、アカウント作成から C3 でのプロジェクト生成、wrangler dev でのローカル起動までを実践する。 ハンズオン 3 本|図解 4 枚|理解度チェック 4 問 第 2 章 Workers 基礎 — 初めてのサーバーレス関数 V8 isolate の実行モデルを理解し、fetch ハンドラで最初の Worker を書き、wrangler dev からデプロイ・tail でのログ確認までの基本サイクルを一周します。 ハンズオン 3 本|図解 3 枚|理解度チェック 5 問 第 3 章 Workers 実践 — 設定・バインディング・スケジュール実行 wrangler.jsonc の主要設定、環境変数とシークレット、バインディングの全体像、Cron Triggers、複数環境、キャッシュの初歩まで、Worker を実運用に近づける設定術を学ぶ。 ハンズオン 3 本|図解 4 枚|理解度チェック 5 問 第 4 章 静的アセットと Pages — サイトホスティング assets ディレクトリで静的サイトを無料配信し、SPA フォールバックや run_worker_first、_headers / _redirects で挙動を制御。静的サイト + API を 1 つの Worker にまとめ、Pages との使い分けも学ぶ。 ハンズオン 3 本|図解 3 枚|理解度チェック 5 問

第 II 部 ストレージとデータ編

第 5 章 Workers KV — グローバル key-value ストア 結果整合・読み取り特化の Workers KV を学ぶ。namespace 作成、wrangler kv、Worker からの get / put / list / delete、TTL と metadata、無料枠までを実装で体得する。 ハンズオン 3 本|図解 4 枚|理解度チェック 5 問 第 6 章 R2 — エグレス無料のオブジェクトストレージ エグレス無料・S3 互換の R2 を学ぶ。Worker バインディングで put / get / delete / list を実装し、画像アップローダーの構築から公開方法・料金モデルまで押さえる。 ハンズオン 3 本|図解 4 枚|理解度チェック 5 問 第 7 章 D1 — サーバーレス SQL データベース SQLite セマンティクスの D1 を学ぶ。migrations でスキーマを管理し、prepare / bind / batch で蔵書管理 CRUD API を構築。リードレプリカ・制限・料金まで押さえる。 ハンズオン 4 本|図解 4 枚|理解度チェック 5 問 第 8 章 Durable Objects — ステートフルな分散オブジェクト ID ごとに世界で 1 つだけ動く Durable Object の実行モデルを学び、SQLite ストレージ・Alarms・WebSocket Hibernation でカウンタとチャットルームを作ります。 ハンズオン 2 本|図解 4 枚|理解度チェック 5 問 第 9 章 Queues — 非同期メッセージング HTTP 受付は即応答し、重い処理は Queues へ逃がす非同期パターンを実装。at-least-once 配送、バッチ調整、ack / retry の個別制御、Dead Letter Queue まで学びます。 ハンズオン 3 本|図解 4 枚|理解度チェック 5 問 第 10 章 Workflows — 耐久性のある多段処理 step 単位で状態を永続化し自動リトライする Workflows。多段ステップの構築、意図的な失敗でのリトライ観察、waitForEvent による承認フローまでを体験する。 ハンズオン 3 本|図解 4 枚|理解度チェック 4 問

第 III 部 AI 編

第 11 章 Workers AI — エッジで動く AI 推論 サーバーレス GPU で LLM を動かす Workers AI。ai バインディングと env.AI.run、SSE ストリーミング、埋め込み、ニューロン課金を実践する。 ハンズオン 4 本|図解 4 枚|理解度チェック 5 問 第 12 章 Vectorize と AI Search — ベクトル検索と RAG 埋め込みと類似度検索の基礎から、Vectorize + Workers AI で手組みする RAG と AI Search によるマネージド RAG までを、小さな社内 FAQ ボットの実装で学びます。 ハンズオン 3 本|図解 3 枚|理解度チェック 4 問 第 13 章 AI Gateway と Agents — AI アプリの観測とエージェント AI 呼び出しを AI Gateway に通してログ・コスト・キャッシュを観測し、Agents SDK で永続状態・スケジュール・WebSocket 同期を備えたエージェントを作る。 ハンズオン 3 本|図解 4 枚|理解度チェック 4 問

第 IV 部 守りと運用編

第 14 章 アプリを守る — Turnstile・WAF・レート制限 CAPTCHA 代替の Turnstile をフォームに設置し Worker で siteverify 検証を実装。WAF のマネージド/カスタム/レート制限ルールと Bot 対策、secrets の安全な扱いを無料プランの範囲込みで学ぶ。 ハンズオン 2 本|図解 4 枚|理解度チェック 5 問 第 15 章 CDN・DNS・カスタムドメイン オレンジクラウドの意味とネームサーバー移管、CDN キャッシュの既定動作と Cache-Control、CF-Cache-Status の読み方、Worker への独自ドメイン設定と SSL/TLS モードを実測で学ぶ。 ハンズオン 3 本|図解 4 枚|理解度チェック 5 問 第 16 章 観測・デプロイ運用・料金 Workers Logs と wrangler tail、メトリクスとソースマップ、Versions による段階的デプロイとロールバック、limits・料金モデル・nodejs_compat・Workers Builds を運用目線で押さえる。 ハンズオン 3 本|図解 4 枚|理解度チェック 5 問

第 V 部 総合演習

第 17 章 総合演習 — ミニ SaaS を丸ごと作る 記事クリップ & AI 要約サービスを D1・R2・KV・Queues・Workers AI・静的アセット・cron で段階構築し、デプロイと観測まで通す総仕上げの設計演習です。 ハンズオン 4 本|図解 3 枚|理解度チェック 5 問